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sakayori.のマテリアル #2 / レザーの魅力
天然レザーの艶と滑らかな手触り、醸し出す高級感と存在感。
コーディネイトにレザーの小物をたった一つ加えることでスタイリッシュになったり、何でもないデザインでもレザーを使って作ると途端にインパクトのあるアイテムになったりと、レザーはファッションのアクセントとして圧倒的な素材。今回は、そんな天然レザーの魅力についてお話です。
ハードな印象を演出したり、「かわいい」だけじゃない芯の強さを感じさせることもできるレザー。sakayori.が提案するユニークなファッションに、レザーは欠かせない素材のひとつ。
クチュールラインのレザーアイテムは、メーカーさんから譲り受けた天然皮革の端材を利用して生産しています。
大量の端材は、丈夫なカウレザーからしなやかなゴートスキン、きめ細かく抜群に柔らかいシープスキンなど、種類はさまざま。もともと高品質な皮ですが、端材なので大きさはランダムで厚みもまちまち。そして、天然のものであるゆえに、それぞれに個性があり一つとして同じものはありません。
しかしそんなレザーたちの豊かな表情に触れていると、創作意欲をくすぐられます。シワやキズがあったりするのさえ愛おしく感じ、組み合わせる前のパズルのピースのようで、どんな製品にしようかと想像が膨みます。
ところで、最近では、動物愛護の観点から本革を使わずに合皮を使用する場合もあるようです。
しかし、天然のレザーの使用は、現段階ではポジティブなことと捉えています。
生きるために動物の肉をいただき、残った皮も捨てずに生活の道具として活用することは、エコロジーやサスティナブルが提唱されるはるか昔から、人間が行なってきた営みであり、生命への感謝と尊敬が込められていると感じます。
長く使うほどに風合いが出て、愛着が増すのも天然レザーならではのことです。
新たに生産される合皮ではなく、いま目の前にある貴重な資源を余すことなく活用して長く楽しむということも、sakayori.の考えるサステナブルな取り組みのひとつです。